私たちがご提案する「現実的(Real)なハイブリッド」とは、様々な自動車メーカーが製造するガソリンを燃料とした車輌に、LPガス装置を追加して、二種類の燃料を使用して走る仕組みです。
LPGは燃料として、ガソリンに比べて価格が安価で、しかもクリーンであるという非常に優れた特性を持ち、家庭用燃料として、また、主にタクシー車輌の燃料として使用されている、非常に身近な燃料です。
私たちはこの身近で安価でクリーンなLPガスの活用こそが、すぐにでも導入できる「現実的なハイブリッド」の手段であると考え、RHYBRID(アールハイブリッド)の愛称とともに歩んで参りました。RHYBRIDは、実際に実現可能なエコカスタムとして、燃料経費削減と環境負荷軽減に寄与できるのです。
これまでもプリウスシリーズを中心に、全国各地の事業者様・個人ユーザー様にご愛用頂き、おかげさまで販売累計台数は1,000台を超えました。
私たちはこれからも、より多くの皆様にお役に立つことができるラインナップを開発し、ご提案してまいります。
ガソリンに比べ、環境性能に優れるLPG。 地球温暖化の原因とされるCO2の排出量は約12%も少なく、人体に有害とされるPM(浮遊粒子状物質)や黒煙はほとんど排出されません。 さらに、NOx(窒素化合物)の排出もごくわずか。 LPGを自動車用燃料として活用することで、より環境に優しい「エコカーライフ」が現実のものとして、環境型社会の現代における社会貢献につながるのです。
LPGの価格はレギュラーガゾリンの6割程度で安定的に推移しているので、約4割程の経費削減が可能。 例えば、年間の燃料代が50万円だとしたら、20万円も削減できる計算です。 ※実勢価格により前後する場合がございます。予めご了承ください。
LPGとガソリンの両方を使用でき、実走行で約1,500km※もの無補給連続走行が可能。しかも、LPGの補給場所であるガスステーションは、全国に約1,500カ所もあります。万が一、LPGが無くなっても、インフラが充実しているガソリンで走行できるので安心。 また、分散型ガスエネルギーであるLPG、そのガスステーションは災害に強い、というメリットもあります。
※社内測定による実燃費での航続距離となります。
※RHYBRIDプリウスシリーズの場合
■震災発生当時の状況
2011.3.11 PM14:46 当たり前の日常が一変した瞬間でした。
電気・水道・通信、全てのインフラ機能がストップし、弊社の企業活動も一瞬で機能停止に陥りました。
情報を得るため、車両に搭載されている小さいTV画面を見ながら、何とも表現のしようのない消失感・挫折感を感じざるを得ませんでした。
弊社は幸い、岩手県の内陸部に位置しているため、津波被害は皆無でしたが、小さな画面やラジオを通して報じられる災害報道を、無力感と悔しさで胸を痛めながら聞いていました。
県外の被災地に家族がいる社員たちは、カセットコンロやボンベや食料品を買い集めて家族の元へ急ぎました。
その時に活躍したのは、社用車として所有していたRHYBRID仕様車でした。
地元在住の社員たちも、インフラが機能しない中で過ごす為の準備のため、家路を急ぎました。
それが私達の震災直後の一日です。
不自由な日々を過ごし、弊社の機能が完全に復旧したのは震災から6日後のことでした。
報道で伝わった通り、震災後しばらくはガソリンを求めて長蛇の列が出来ました。
そんな中、燃料の心配なく車両を働かせることが出来た車両の多くは、実はLPGを燃料とするタクシーだったのです。
そしてその中の小さな成果として、弊社が携わった都内大手のタクシー車両が、従業員家族の避難と救援物資輸送に寄与できたと、後日報告をいただきました。
私達のやってきたことが役に立ったと、心が震えた瞬間でした。
■窮地を好機に考える
被災時、弊社には都内タクシー事業者様から依頼された車両が入庫していました。企業活動がストップしてしまった事自体は窮地ですが、何もしなければ何も変わりません。
弊社が被災後に取り組んだのは、弊社(岩手県)のみならず、全国各地で施工を可能にするための仕組みづくりを急ぐことでした。
取り付け部品のキット化、講習マニュアル、契約書etc…。
以前からの構想はあったのですが、震災を機に加速させ、震災から約1ヶ月半後、提携第一号となる都内大手タクシー事業者様の整備工場へ施工キットを出荷し、施工技術講習を実施するまでに漕ぎ着ける事ができました。
結果、2011年は7社8工場との提携に至り、弊社の新しい歴史を刻む年となりました。
また2011年は弊社にとってもLPガス業界にとっても、大きな節目となる「東京モーターショー」への参加が実現した年でもあります。
華やかな舞台の東京ビッグサイトに身を置きながら、激動の2011年を振り返ったことを今でも鮮明に覚えています。
■震災から学ぶ
弊社が開発・販売を行っているRHYBRID仕様車とは、ベースのガソリン車にLPG装置及びタンクを搭載し、ガソリンをサブ燃料、LPGを主燃料とする、いわゆるBifuel(バイフューエル)と言う仕組みです。
LPGは元々、燃料も安価で環境負荷も低いという特徴とともに、ボンベに充填し移動が安易なことや需要が安定していることから、「災害に強いエネルギー」であると言われていましたが、奇しくも震災によってその恩恵を享受することで、身を持って実感することとなりました。
震災時の弊社には、社用車としてRHYBRID仕様車を備えており、いつ入荷するかわからないガソリンを求めて延々並ぶ車列とは全くの無縁でした。
また、LPGを燃料とするタクシーが避難の交通手段として活躍したことや、弊社で納車した車両が被災時に活躍したという話題も、これらを実証するものでしょう。
そんな噂が噂を呼び、また日頃の防災に対する意識の高まりにマッチした車両として、いつまた来るかわからないもしもの備えとして、RHYBRID仕様車を導入する自治体や企業が現れたのも、震災を教訓としようとする思いの表れと言えるでしょう。
■未来への展望
人間は「喉元をすぎれば熱さを忘れる」生き物です。平時を取り戻せば、自然と防災意識も日に日に薄れていきます。それは抗いようのない事実です。
それはある意味、弊社のRHYBRID仕様車への注目度にも比例します。
しかし弊社がRHYBRID仕様車へ取り組んだのは、弊社が持つカスタム技術のエコへの転換が一番の目的でした。
また事業を進める中で気付いたのは、弊社のような小さな企業が手掛ける技術を必要とする人へ届け続けることの大切さです。
弊社のターゲットはニッチな市場ではありますが、弊社の企業規模から言えば非常にマッチした市場規模と言えます。
小さくても企業ですから事業収益は大切です。
日進月歩で進化する自動車の進化に遅れないようにするのはもちろんのことですが、小さな会社だからこそ出来ること、必要とされる技術を必要とする人へ、人との繋がりやご縁に感謝すること。
時代遅れかもしれませんが、今の現代社会において忘れられがちな、そんな部分を大切にしながら事業を継続して行きたいと考えております。
LPGタンクを床下に設置
ラゲッジスペースはそのまま。もともとの車輌とかわらないユーティリティスペースを実現しました。
高度で先進的な専用ECU
従来のガソリン車はもとより、最先端の技術を搭載した最新のハイブリッドカーに至るまで、専用ECUによってより高次元で燃料と動力をコントロールします。
この技術により、ユーザ様への安心快適な走行環境がご提供できるのです。
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